練習の場としてのカウンセリング

カウンセリングで学んでカウンセラー無しでもできるようになった事もありました。

それは思いを口にすること。

同じ考えが頭の中を何度もぐるぐるとまわっていたのに、それを口に出したらぐるぐるのループが所々で糸がほつれてきてまっ直ぐになってくれる感じ。

相手が何を言うわけでもなく、口にしている文章も変な言い方や、筋が通っていないのに、思いを口にしていると新しい気づきが自分の頭の中におこってくる。そして「あぁ、そうか。」と自分の中で完了する感じ。

あとから聞いたところ、考える時とそれを口に出す時とは内容は同じでもプロセスは違うそうです。口に出している時は「話し手」の自分に「聞き手」の自分も加わってくれ、その聞き手としてのプロセスが気づきをもたらしてくれるそうです。

このプロセスはカウンセリングが練習の場となってくれ、今ではカウンセラーではない親しい友人や家族にも「ちょっと話させてくれる?」とお願いできるようになりました。

前は相談は相手のアドバイスが欲しい時だけ、そしてきちんと説明しなきゃいけないと思い込んでいましたが、自分がすでに持っている気づきの力を発揮するための場として使えるんだと知りました。

悩みを解決しようと頑張ってくれる相手には「問題解決とかアドバイスは全然いらないからね」との前置きも忘れずにつけています。

カウンセリングはあなたが理路整然としていなくて構わず、あなたにとって役に立つことだけを選べる安心できる空間。あなたはどんなことを試し、練習してみたいですか?

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